baserCMSの Advent Calendar があったので、
http://www.adventar.org/calendars/54
参加させていただきました。
あらためてbaserCMSのライセンスについてです。
baerCMSは、現在 version1(1系) と version2(2系) の 2バージョン存在します。
version1の方は開発も(実質的に)終了している事もあり、今更触ることもないと思います。
1系と2系の大きな違いは、細かい機能面の違いはるけど、
- 管理画面のインターフェイス
- ライセンスの変更
の2点です。(ちがってたら、@ryuringから指摘がはいると思います。)
で、今回は、ライセンスのお話。
baserCMSは、1系で、GPLライセンス (GPL version2)を採用しておりましたが、2系では、MIT ライセンスとなっております。
これは、小さな事の様で大きな違いです。
ライセンスの問題は複雑なので、間違いがあれば指摘してほしいのですが、GPLライセンスとMITライセンスの一番の違いと僕が思うところは、コピーレフトであるか無いかです。
GPLライセンスは、コピーレフト。MITライセンスはそうでない。
http://www.gnu.org/copyleft/copyleft.ja.html
に判りやすい、コピーレフトの一文があったので引用いたします。
コピーレフト(Copyleft)とは、プログラム(もしくはその他の著作物)を自由とし、加えてそのプログラムの改変ないし拡張されたバージョンもすべて自由であることを要求するための、一般的な手法の一つです。
GPLライセンスで配布されている物をカスタマイズする時は、その成果物(カスタマイズされたもの)も自由でなくてはいけない。逆に書くと、ブラックボックス化してはいけない。という事になります。
これ、オープンソースである限りはいいのですが、商用利用しようとするといきなり困ったりします。
例えば、GPLライセンスのCMSをカスタマイズして、別名で○○CMSと名付けて売り出すと、GPLライセンス違反になってしまいます。
なので、世の中には、GPLと商用ライセンスのデュアルライセンスとかで配布している物も存在致します。
また、プラグインフォルダに関しては、GPLの対象外とするとかの付加条項をつけているものもあります。
(その場合、プラグインフォルダには,LGPLとかMITライセンスのパッケージを入れられたりする)
オープン(自由)であることを保証するには、いいライセンスではあるのですが、商用利用しようと考え出すと
すこしだけグレーゾーンが発生しているのが昨今の現状ではないでしょうか?
そういう事情も踏まえて、baserCMSは2系から、ライセンス形態をMITライセンスとしました。
@ryuringの英断ですね。
MITライセンスは、軽く書くと、その著作権表示の部分を削除しなければ好きにつかっていいよ。という物になります。
なので、上記の例と同じ感じに説明すると、baserCMSをそのまま名前をかえて、pictnotesCSMとかで有料配布しだしても問題ないのですね。
上記が可能なら、企業の資金力をバックに、cloneであるpictnotesCSMが爆発的な人気がでて、大元のbaserCMSが衰退しちゃう事もかんがえられなくはないです。その他、企業てきな営利で考えるのであれば、MITライセンスへ踏み切る事はかなり勇気がいる決断でした。
ですが、それよりまずbaserCMSが皆様に使われる用になることが重要だという決断でライセンスの変更はきまりました。
まぁ、格好いいこと書いてますが、baesrCMSで少なからず食べさて頂いてる僕としては、そうなると困ると言えば困るのですが、そこは、コミュニティーの活動をより活発にすれば自ずと防げる事であり、baserCSMが名実共に、コミュニティー主体の物になるという意思表示でもあります。
と言うことで、小難しい事を書いてきましたが、つまりはbaserCMSだと何も考えないで使えるよ!!って事です。
さらに書くならば、
Database - PostgreSQL - BSD派生ライセンス
Framework - CakePHP - MITライセンス
CMS - baserCMS - MITライセンス
あたりで、構築してパッケージにすれば、なにも問題無く商用販売できちゃうというステキなパッケージがつくれます。
OSで、FreeBSD - BSDライセンス を選択すればさらに拡がるのかな?
さて、話は少しだけかわって、baserCMS3系の開発状態。
僕自身最近忙しくてあまりさわれなかったのですが、またちらほら作業を開始して、どちらかといえば、僕は表示側のバグをフィックスしていってます。年内公開は現段階で不可能と言うことになりますが間違えなく進んでいってますので、期待して待っておいてくださいませ。
ということで、福岡で飲んでいる僕をみつけたら、飲まずに開発しろ!!ってはっぱかけて下さいませ。
以上、baserCMSをよろしくお願い致します。